- 用語名
- マリントイレ
- 説明
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船舶用トイレのこと。
船舶に取り付けられたトイレで、船体、船底に給水ポンプと排水ポンプで繋がっていて、ポンプを作動させて海水を船外から便器内に取り込み、汚物を取り込んだ海水とともに船外へ流せるようになっている。
ポンプは手動と電動の2タイプがある。手動のものはトイレ脇に取り付けられたポンプのレバーを上下して海水を便器内に取り込んだり、汚物とともに排出したりする。電動のものは、その操作をボタン一つで動作してくれる。
ポータブルタンク式マリントイレ
ポータブルタンクを持ったマリントイレもあり、給水は海水を船外から取り込むが、排水機能は持たず、マリントイレに付いたポータブルタンク内に溜め込んでおく。ポータブルタンク内に溜まった汚物は、マリーナなど港に戻った際に、マリーナに設置された専用の施設で回収される。地球環境に優しく、自然環境を汚さないので、欧米などではポータブルタンクを持ったマリントイレが主流になりつつあるが、残念ながら日本国内には、ポータブルタンクに溜まった汚物を回収できる施設が備わったマリーナの数がまだ少なくあまり普及はしていない。
ポータブルマリントイレ
船舶に取り付けるトイレだが、船体、船底に繋げる給水ポンプや排水ポンプを持たず、便器を流すための小型の清水タンクと汚物を溜めるための小型のタンクをマリントイレ自体が持っているタイプ。バケツの上部に便座が付いて、その下に汚物を保管して置ける小型タンクがついたもの。船舶だけでなく、自宅で高齢者などの介護用トイレとしても使用されている。
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